中国出張メモ
コロナウイルスが流行する前の2020年1月上旬、中国の杭州に行ってきたのでその記録を書いておく。
はじめに
自分はこれが中国へ行くの5回目。それなりに慣れている方だと思うけど、中国人と一緒に行ったほうが圧倒的に楽です。 数年前にキャッシュレスが普及して、その後も規制が変わったりして行くたびに状況が変わっています。なので、ここで書いてあることは半年後には参考にならないかも。
事前にやっておくこと
- WeChatPayのアカウントを作る、可能なら本人確認とチャージをやっておく
- Alipayのアカウントを作って、可能なら本人確認とチャージをやっておく
- 中国で使える香港SIMを買う
WeChatPayとAlipayのアカウントは、外国人でも作れるときと作れないときがある。またお金もチャージできるときとできないときがある。 事前にググってできるかどうか試しておくのが重要。
また、中国はいわゆるGreat Fire Wallがあり、Gmail, twitterなどいつも使っているサービスがいろいろ使えないのですが香港SIMがあると解決する。 Amazonで買えるので日本で買っていく。 DiDi(Uberみたいなやつ)は電話番号が必要になるかもしれません。メルカリや現地で電話番号があるSIMを買えるらしい。
入れていくアプリ
- Alipay
- 百度地図(BaiduMap, GoogleMapより情報が多い)
- 大衆点評(食べログみたいなやつ)
- Mobike(シェアサイクル、今は以前ほど使えないかも)
- DiDi(自分は使ったことない)
行ってから気をつけること
- 英語は、ホテル以外では基本的には通じません
- クレカも使えません
2019年を振り返る
今年はいろいろあったので、書いておく。
仕事
2019年の前半はかなり頑張ったと思う。2018年4月にメルペイに入社してからSREとしていろいろ準備してきて、今年2月にメルペイをリリースできた。この1年、SREのエンジニアTech Leadとしての仕事とEMとしての仕事を両方やっていたので、それぞれ書いてみる。
SRE
リリースが近づく前は設計したインフラをコード化して仕組みを作る作業と、リリースまでに必要なことをいろいろ整理してつぶしていくということをひたすらやっていた。Microservices Platform teamと協力してやることもあった。技術的な部分だけでなく、マイクロサービスの運用のための組織的な仕組みづくり、会社としての情報統制などいろいろなことをやってた。このときにいろいろ仕組みを作っておいてよかったと思う。
2018の年末から2月のリリースまではいろいろあってめちゃくちゃ大変だった、リリースのためにかなり働いた気がする。 しかしSREはリリースしてからが本番みたいなところがあり、当時はいろんなものが属人化してて自分しかわからないみたいな部分がかなりあったので、なにかあったときは自分が見るしかないかなという感じがありリリース後も安心して休める日はあまりなかった。
GW以降は少し落ち着いてきた。人が少しずつ増え、自分がやらなくても回る部分が増えてきた。 それまでは、まわりの要望に応え、問題に対応するだけでいっぱいいっぱいであまり新しい仕込みができなかったが、少しずつ未来のための仕事ができるようになってきた。
今は自分で手を動かしてなんとかしなきゃならない、みたいな部分はほとんどなくて、課題や改善点を見つけて他の人に対応お願いしたり、要所で設計に入ったりレビューしたり、インシデント対応のフォローしたり、自分が作った仕組みを他の人も触れるようにしたり、という感じで基本誰かと働くことが増えた。属人化を減らすために、自分しか把握してなかったものもドキュメント書いたり一緒に作業したりしながらメンバーに渡すみたいなこともいろいろやった。
Tech Leadの役割としては、作ってきた仕組みを外れないようにレビューしてチームを正しいと思う方向に導く仕事と、次の道を作る仕事があると思っている。今の自分たち(会社やSREやDeveloper)ができてないこと、やらなきゃいけないことにはどんなことがあって、何をいつやるべきか、そのためには何が必要か、そんなことをずっと考えてる。去年まだリリースしてなかったころと比べると大きな変化だなーと思う。
EM
Engineering Managerとしての仕事は去年はほとんどできてなかった。チームも人がほとんどいないし、自分がPlayerとしてタスクをこなす必要があった。リーダーっぽいことを少しやっていたくらい。
今年になってからメルペイのリリースもあって、EMとしても変化がでてきた。 まず、採用のための仕事をいろいろやった。マイクロサービスが増えていく中でSREとしてやるべきことやりたいことがいっぱいあるので、優秀なチームメンバーを採用していく必要がある。 その中でNon-japaneseなメンバーが入ったことも大きな変化だった。英語を日常的に使うようになった。 そして、人が増えてきた。去年までは2-3人のチームだったのが、今では8人になった。 4人までのときは、SREに来る仕事を分担しながら捌いていればよかったが、8人になるともう少し計画的にやっていく必要がでてきた。なかなか計画どおりにうまく行かず試行錯誤しながらやっている。
また、EMとしてSREのチームだけじゃなくて会社の組織に向けて働くみたいなことを考え始めた。 SREの考え方(例えばSLOを使った開発・運用)を実際に実践していこうと思うと、技術だけやっていてもダメだしSREチーム内だけでやっていてもだめで、エンジニア組織や会社全体に理解してもらう必要がある。 幸い周りの人や今の会社はかなり理解があるので、いろいろやっていくチャンスがある。
まとめると、年のはじめはSREのプレイヤーとしてメルペイリリースをやってきたけど、チームが成長してきて自分のやるべきことが少し変わってきたという2019年でした。
登壇など
今年はいろいろやりました。 LTを除いて覚えているものは以下です。
- CloudNative Days Tokyo メルペイのマイクロサービスの構築と運用
- Google Cloud Next Tokyo メルペイのマイクロ サービスを支える GKE と Cloud Spanner - YouTube
- Mercari Microservices meetup Merpay Microservices On Microservice Platform
- Mercari Bold Challenge メルペイの信頼性へのチャレンジ
- Google Cloud Architect Night #1 メルペイを支えるGKEとCloud Spanner
- CloudNative Days Osaka メルペイのマイクロサービスとCloud Native
- Google Cloud Blog 株式会社メルペイ:Cloud Spanner と Google Kubernetes Engine でスマホ決済サービスを構築
出張・旅行
今年は海外行ける機会が増えてよかった。 ここ数年、旅行が国内か近いアジアに偏りがち。
海外
- 4月 サンフランシスコ Google Cloud Next
- 5月 香港、深セン 旅行
- 6月 シンガポール SRECon Asia
- 10月 台湾 旅行
国内
- 9月 茨城(銚子)旅行
- 10月 宮古島 旅行
- 11月 大阪 CloudNative Days Kansai
- 12月 兵庫(有馬温泉、神戸) 旅行
ゲーム
今年やったゲームはそんなに多くない。
- Apex Legends
- デス・ストランディング
- ポケモン剣盾
- Division2
- Dead by daylight
- Anthem
- リングフィットアドベンチャー
時間的には Apexを結構やったけど、1つ選ぶならデス・ストランディングかな。
来年
いい感じにがんばりたい
Google Cloud Next Tokyo 2019で登壇しました
メルペイのマイクロ サービスを支える GKE と Cloud Spannerというタイトルで発表してきました。 タイトル通り、GKEやSpannerをどのように活用しているか、などを話しました。
CloudNative Days Tokyo2019で発表しました
メルペイのマイクロサービスの構築と運用というタイトルで発表してきました。
いろいろ苦労しながらなんとかやってますが、まだまだやることはいっぱいあるので興味がある方はご連絡ください!!
追記 ベストスピーカーに選んでいただきました、ありがとうございます!
大変遅くなってしまいましたが #cndt2019 #osdt2019 のアンケート結果より最も得票数が多かったベストスピーカーは @tjun に決まりました🎉 11月の #cndk2019 にもゲスト登壇していただく予定です!!
— CloudNativeDays (@cloudnativedays) August 16, 2019
mercariのtech blog書いた
はじめて投稿しました。
もとは、Microservices PlatformのMeetupで発表した内容です。
本当はもうちょっといろいろ書きたかったのですが、間に合いませんでした。
より詳しい話は、 CloudNative Days TokyoやGoogle Cloud Next Tokyoで発表する予定です、よろしくおねがいします。
Fastly meetup #2でLTしてきた
2019/04/16のFastly Meetup#2 でLTしてきました。枠が余っていたので、2つ。
一つは、Fastlyのメトリクスやログをどのように監視、調査しているかについて、もう一つはKubernetes上のNode.jsのmicroserviceアプリケーション with nginxで画像を配信したときに、404が意図せずFastlyでキャッシュされてしまった問題について話しました。